コラム/税金/お金/自由

税金よもやま話

税金って何なんだ!と、税理士になる前は毛嫌いしていましたが、今では「喜んで」とまではいきませんが「仕方がない」とため息をつきながら払えるようになりました。

大人に課せられる自己責任とは

「死と税金」Nothing is certain but death and taxes. と昔から言われています。この二つは避けては通れないものだと。
アメリカでは税金の滞納などに時効がありませんので、地の果てまで追ってくるという感じでしょうか。日本は優しいですが、外国はとても厳しく滞納者にとっては怖いのでこういった言葉が名言と言われるのかもしれません。いずれにしても同じ「払う」ものであれば、気持ちよく払えると良いですね。

「日本は優しい」「外国は厳しい」というのは私の全くの主観です。日本では基本的に税を取る側、つまり役人側が証拠を一生懸命探してくれます。そのうえで、脱税にあたる場合は「これは脱税になります」と言います。
ニュースなどで査察の中で段ボールに書類をまとめて運びだすという映像がありますが、あの書類の中から「一生懸命探す」という行為の表れなのです。外国では「これは脱税です」と言うだけで、そうでない場合「あなたが自分で脱税ではない証拠を集めて見せにきなさい」という立場をとります。
この大きな違いわかりますでしょうか。この違いは脱税だけではなく、刑の執行においても同じだと思いました。「自己責任」とは正にこのことなのだなと。

大人に与えられた特権とは

さて、税を怖い、嫌いと思ってはいやになるばかりです。
日本の法律は第2次世界大戦の戦前と戦後で大きく変化しました。国民に主権があるとしたのです。これにより税金についても、国民の自主性を重んじるという方向へ変化しました。これが確定申告制度の成り立ちです。

「あなたはこうですね」と言われるのではなく、「私はこうです」と自ら申し出る行為のことです。自主性を重んじるということは「自由」であることです。「自由」とは大人に与えられた特権であり、義務を果たすものを「大人」と言います。
「自由」は自分で自分を律しなければならないとても大変な作業です。いろいろな誘惑に打ち勝たなければなりません。

私は自由が大好きです。ですからこの確定申告制度がずっと続いてほしいと願っています。
私はこの職業に就く前は「ばれなければ良い」や「ばれずに悪いことを行うのがかっこいい」などと思っていましたが、今では考えが全く変わり、自分のためにも税理士という職業に就いてよかったと思っています。もし税理士になっていなければ、きっと今頃は国税と喧嘩ばかりしていたでしょうから。喧嘩をしたところで勝てる相手ではないし、罰金やらで要らぬお金は出ていくし、怒りという負のエネルギーで人生を消耗してしまうところでした。

国が豊かであれば、企業が豊かになり、企業が豊かであれば家庭が豊かになり、家庭が豊かであれば個々が豊かになるものと私は信じています。その反対の状況では個々の将来は潰されてしまうと思っています。
先の「私はこうなんです」という主張、これは帳簿ということになります。事業をされている方なら頭の痛い、面倒なイメージがあると思いますが、とても大事な工程なのですよ。次回はこの帳簿に絡んで、会計と税務との関係性などをお話させていただければと思います。

執筆者:吉本 篤子(吉本会計事務所/兵庫県尼崎市)

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