本/読書/鉄道

知らない世界を教えてくれた本と鉄道、友に感謝!

友人に、読み終わった本を貸してくれる人がいました。本を読むことが好きなので、とても嬉しかったのですが、なかには自分の好みとは違うものも…。それでも感謝しつつ読ませていただきましたが、思わぬところでそのありがたみを再認識したのです。

良質な時間は出逢いです

自分で選ぶ本は、読んだらすぐに内容を忘れがちですが、人が貸してくれた本はなぜか今でも心に息づいているようです。
そのことに気づいたのは、先日、家族で訪れた京都鉄道博物館で、ブルートレインとトワイライトエクスプレスを見た時でした。ともに惜しまれながら引退した寝台列車だけあり、その姿は実に堂々として美しく、いまだに根強いファンが多いのもうなずけます。

そんな想いに時を委ねていると、内田百閒の本『第一阿房列車』(株式会社新潮社)が蘇ってきたのです。借金までして鉄道に乗り込み、とくに目的も持たずに旅や酒を楽しむ様子が綴られています。
これといったストーリーもないのですが、実に粋な会話が繰り広げられ中毒性の高いシリーズです。知人が貸してくれた本の中にも、こちらのシリーズが入っていました。

正直なところ鉄道にはそれほど興味のない私にとって、博物館の展示物は、どれも同じに見えていました。
しかしブルートレインやトワイライトエクスプレスの美しさに触れ、忘れていた本の記憶が蘇ってくると、目の前の情景が変わりはじめたのです。

『第一阿房列車』では、人気観光地スポットなどに興味を示しません。ただ相棒(弟子)や周囲の人との会話を楽しんだり、電車の乗り継ぎ時間にふらりと周辺を散策したり、そういうゆるやかな時を好みます。
目的を持って計画的に行動することを断固として拒否しているようです。そのせいかこの本を読んでいると、彼らは鉄道旅行をしているはずなのに、自宅で素っ頓狂な会話を繰り広げているような錯覚をおぼえるのです。鉄道は単なる移動手段だと考えていた私に、もっとふくよかな記憶をプラスしてくれました。

ブルートレインやトワイライトエクスプレスも、時をゆったりと使って旅をする贅沢な列車です。乗客たちは車窓からどんな景色を眺め、彼らは何を思ったのでしょう。もしかして車内で恋が芽生えて結婚した方などもいるのかしら…。そんな想いで列車を眺めていると、どんどん目の前の列車を好きになる私がいました。

本には作者の想いが込められているように、鉄道にもそれぞれの物語が秘められています。単なる移動手段としての想い出もあれば、そこから生まれた人との交流もあったでしょう。そういう目に見えない物語を想像しながら観察していくと、私にはすべて同じように見えていた鉄道という乗り物にも、なにか付加価値を与えてくれたようです。

読書の成果は後からじわじわやってくる

本を選ぶ際は、知識や好奇心の幅を広げるために「なるべく興味のない本を手にする!」と誓いを立てて本屋に行く のですが、自分で選ぶのは決まってミステリーやホラー小説ばかり。ジャンルの違う本は仕事関係での資料として読むようにはなりましたが、なかなか自分からは足を踏み入れにくいものです。

今では、企業側がセレクトしてくれた絵本を毎月送ってくれるサービスなどがあって便利ですが、人のオススメ本を読む安心感も悪くありません。いいなと思った本は手元に置いておきたいので、購入することもあります。

資料として読んだ本は、すぐに活用されることが多いものです。しかし読書として楽しんだ本は体内で蓄積・熟成され、じわじわとオモテに出てくる機会を探っている…そんな気がします。本で得た知識に救われることが多いため、そう思うのでしょうか。

興味の沸かなかった世界に美しい光を灯してくれた、本や鉄道、そして友に感謝!
これからも、たくさんの本を読んでいろいろな世界に旅立っていきたいですね。

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