出産/生き方/結婚

女の分岐点(1) 産まない選択をした女たち

「私、子どもが苦手だから産まないの」。
そう言ったのは、私が憧れていた先輩と独身時代の私自身でした。数年後、子を授かった私は、子ども無しの人生なんて考えられないように。
もちろん子どもを愛しています。それでもふと産まない選択をした人を羨ましく感じることがあります。先輩は夫婦との時間を大切にしながら仕事に励んでいる様子。キャリアを積みながらすてきに暮らす姿は、今でも憧れです。

「子どもを産むべき」という呪縛を跳ねのける女たち

「子どもを産んで(育てて)一人前」という言葉に象徴されるように、一般的に女にとって子どもを産むことは重要とされています。確かにとても神聖で大切な行為。もし誰もが子どもを望まなければ、人類は滅亡するか何らかの異なる手段の進化を強いられるでしょう。

そんな現実のなか子どもを産まない人生を選んだ女たちは、いったいどのような理由から「子どもを産むべき」という呪縛を跳ねのけて前を向いているのでしょう。
その謎を追ってみると、さまざまな悩みをくぐり抜けた結果の決断という方が多くいることを知りました。もちろん先輩のように子どもの苦手な方ばかりではありません。子どもを望んでいたが、無理してまで 欲しくないので夫婦で相談の上、ふたりで歩む人生を選んだ方もいます。
また、1人は産んだが2人目は絶対に作りたくないという方も。夫や姑はもうひとり欲しがっているが、1人目の大変さからこれ以上は産まない という選択を貫くケースです。
男も赤ちゃんを産めたなら、女はラクになれるのに……。そうもいかないからこそ「産んで欲しい」と周囲から切望され、女は悩むのでしょう。

しかしこのような悩みを感じさせずに、まっすぐに「産まない選択」をしている 女性もいます。
俳優の唐沢寿明氏の妻で女優の山口智子さんは、以前雑誌のインタビューでこう語っていました。

「血の結びつきを全く信用していない。私はずっと、『親』というものになりたくないと思って育ちました。私は、『子供のいる人生』とは違う人生を歩みたいなと。だからこそ、血の繋がりはなくとも、伴侶という人生のパートナーを強く求めていました。唐沢さんは、夫であり、家族であり、友であり、恋人であり……。唐沢さんと一緒に生きることは、ほんとうに楽しいです」 ※『FRaU』(株式会社講談社)2016年3月号より

家族の在り方はそれぞれ違います。どんな理由であるにせよ、その人物や家族がしあわせに過ごしていることが彼女たちの選択の是非を物語っているでしょう。

女が輝けば、何かが変わる

このようなコラムを書いている私も、実は迷っています。産まない選択をして輝いている女たちをすてきだと思うが、それを少子化問題として 捉えたらどうなのか……。正直なところ、答えに窮します。でも子どもに縛られることなく自由に輝いている女たちが、社会に元気をあたえる可能性は否定できません。そういう女たちを見て、ママ予備軍もまた刺激を受けて美しくありたいと願い、輝こうとするでしょう。現に私は先輩から元気をもらい「ママだけど先輩のように輝いていたい!」と思います。きっと輝いていることをあきらめない奥さんの方が、旦那さんも嬉しいですよね。

私は、強くて繊細で、それでいてしたたかな「女」という生き物が大好きです。だからこそ願います。
産まない選択をした女たちも、ママになった女たちも、みんなそれぞれのしあわせを手に入れられますように!と……。

※参考文献:『産む、産まない 妻たちのつぶやき』(森本和子著・アースメディア)

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