パンドラの箱

オトナになった今だからこそ、覗いてみたい「パンドラの箱」

大好きで気になるのに、触れられない……。そんなモノは、ありませんか。さわったり耳にしたり、味わったりすると「あの頃の記憶」が蘇り、途端にいつもの自分ではいられなくなるもの。
でも、そこに過去の自分と向き合うチャンスが隠されているかもしれません。

あなたにとっての「パンドラの箱」

例えば、つらい失恋時に流れていた曲や、喧嘩別れした友人とよく行った店など……。本当は好きなのに、それを見たり感じたりするだけで感情が揺さぶられてしまうもの、あなたはいくつ思い浮かびますか。
封印したものは悲しみや苦しみだけではないかもしれません。亡くなった親族やペットとの楽しかった想い出かも。 共通して言えるのは、開けた途端にヒリヒリと胸が熱くなり、忘れていた感情が溢れ出てくる……。そんな「パンドラの箱」が何かの拍子で開きそうになったら、過去と向き合う時かもしれません。

偉そうなことを書いておいてなんですが、そう思えるようになったのは、ひまわりのお陰なのです。

「パンドラの箱」はひまわり

20代の頃、大きなひまわりの咲く家に住んでいました。その花を見上げながら、自分を奮い立たせ、夢に向かって走っていたのです。何通も履歴書を送り、やっとなりたかった職業に就けたとき、 心の中にはひまわりがいました。
その後、私生活がうまくいかなくなり、 なぜかひまわりを怖いと思うようになってしまったのです。

ひまわり畑に行くことはできても、花瓶にミニひまわりを飾れても、家の庭で大輪のひまわりを育てることは無理でした。

それなのに、ひまわりの種は向こうからやってきたのです。地域イベントの景品として……。
子どもたちは喜び、いただいたその日に植え、芽が出たよと教えてくれるのも子どもたち。ひまわりはすくすく育ち、私の身長を超えて立派に大きくなっていきました。
成長したひまわりを見て、当時の記憶が蘇ります。触れたくない記憶ばかりではありません。あのとき、なりたい自分に向かって真っすぐだったからこそ、今の自分があるのです。

ひまわりを見上げていた頃の自分を褒めよう、否定ばかりでは強くなれない……そう思えたのです。

でも、もしひまわりの種(自分を変えるチャンス)を拒否していたら、私は未だにひまわりとも自分とも向き合おうとはしなかったでしょう。
ひまわりと過去の自分を肯定することで、さらにひまわりを大事に思うようになりました 。大切なものが増えれば、その分、心も豊かになれます。だからみなさまも、触れられない想いがくすぶりだしたら、ちょっと覗いてみてはいかがでしょう。もしかしたら、過去から一歩踏み出せるチャンスかもしれません。

パンドラの箱とひまわりの酒

パンドラの箱の由来をご存知ですか。異説もあるそうですが、広辞苑にはこう記されています。

(引用文)
『ゼウスがパンドラに、あらゆる災いを封じ込めて人間界に持たせてよこした小箱または壺。これを開いたため不幸が飛びだしたが、急いで蓋をしたため希望だけが残ったという。』

封じていた過去の記憶もオトナになった今だからこそ、ちょっと覗いてみたら、もしかしたら見え方が変わり希望が生まれるかもしれません。
だって過去の記憶に囚われて大好きだった物に近づけないなんて、もったいないと思いませんか。

すっかりひまわりに心ひらいた私は、 名前につられてひまわりの焼酎を手に入れました。ひまわりの種から作られたお酒を飲みつつ、大輪のひまわりと過去に乾杯!
そんな夜も楽しいものです。

未解決にしていたままの想いと向き合えるチャンスは、あなたにもきっとあるはず 。それを受け入れるか否かで、その後の風景が変わってきます。向こうからやってきた「ひまわりの種」のように、このコラムがあなたの心をラクにする「きっかけ」となれることを祈って。

※出典『広辞苑 第五版』(岩波書店)

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2017/7/6
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